まんぼう 大阪市中央区のNPO法人(障がい者福祉)ミュージカル公演多数

印象に残っている言葉

印象に残っている言葉

昨年阿倍野映画祭で『さようならCP』という映画を観ました。
脳性麻痺患者の障がい者運動(青い芝の会)を追ったドキュメンタリー映画です。
駅前などで募金活動やカンパなどを募っているシーンで、寄付をした人たちにインタビューをしていました。
最も多かった回答が「かわいそうだから、気の毒だから」でした。
それに対して、脳性麻痺患者たちは「おかわいそうで結構じゃん」と言っていました。
強く印象に残った言葉です。

また、70年代の障がい者運動関連書物に『母よ殺すな』というものがあります。
現在よりもまだまだ偏見や差別が強かった時代に、障がい者自身が自らの権利や生活の向上を求めている糾弾や闘争の記録です。
障がい者観を巡り、人々は色々な議論を行っています。
私は、非常に複雑な価値観や考えが絡まっていると感じました。中には禅問答のような、差別に対する議論が記されています。
非常に過激ではありましたが、それまで社会から排除され続けた人たちの気持ちが伝わって来ました。

以前、障がい者雇用を行っている企業へ「定着支援」として訪問をしていました。
企業ごとに感服させられる合理的配慮や工夫がされていましたが、全く配慮もなく、理解がない人がいたことも事実です。
その某大企業の或る支店の人事は、働いている障がい者に対して「私は社会貢献で雇っているとしか思っていない」と吐き捨てるように言い、また「(働いている知的障がい者の方は)できることがないから、何もさせないようにしている」とまで言いました。
怒りを覚えた共に、無機的な印象を受けたのはいうまでもありません。

人は誰でも弱さを持ち、必ずしも弱さを克服するべきではないとも、私は思っています。
ありのままに対して、よりよい日常が送れるようにお互いがお互いを想う気持ちこそが大切だと日々感じます。

NPO法人まんぼう(か)

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